Outside

Something is better than nothing.

コンディションの恒常性

たぶん誰にでも訪れるであろう代物ではあるのだろうが、三十歳になってから周囲との関係性や、二十代ならば抱きうるものだった熱情がすっかり失われてしまって、体の奥底にある熾火のような、熱はあるものの、けれどもどこか距離があるような、そういう状態…

『運び屋』(2018年)

『運び屋』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ) 出版社/メーカー: ムビチケ メディア: Video Game この商品を含むブログを見る クリント・イーストウッドの『運び屋』を観る。 クリント・イーストウッド演じる九十歳のアール・ストーンはデイリリ…

『グリーンブック』(2018年)

グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック アーティスト: サントラ,ジーン・オースティン,ナサニエル・シルクレット,ジェラルド・ヒューイ・ラムゼイ,ジョニー・メイ・マシューズ 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン 発売日: 2019/02/27 …

『バスターのバラード』(2018年)

コーエン兄弟の『バスターのバラード』を観る。Netflix映画。 全編は6つのオムニバスとなっており、「バスターのバラード」はティム・ブレイク・ネルソン演じるカウボーイのバスターが若いカウボーイに敗れる話、「アルゴドネス付近」はジェームズ・フランコ…

『ビハインド・ザ・カーブ』(2018年)

ダニエル・J・クラークの『ビハインド・ザ・カーブ』を観る。Netflixオリジナルドキュメンタリーで、副題は「地球平面説」。 「地球は平らである」という説を信じ、また「科学的な検証」も行うフラット・アーサーズたちの活動を追ったドキュメンタリーで、同…

『スイス・アーミー・マン』(2016年)

スイス・アーミー・マン(字幕版) 発売日: 2018/02/21 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (2件) を見る ダニエル・シャイナーとダニエル・クワンの『スイス・アーミー・マン』を観る。 無人島に漂着したポール・ダノ演じるハンク・トンプソンは絶望…

VivoBook E302NAにChromium OSを導入してみた

(以下の文章は雑感です。推奨しているわけではなく、またChromium OSの導入は自己責任でお願いします) 以前に下記記事で紹介したVivobook E203NAだけれども、さメモリが4GBあるものの、すがにCPUがCeleronであったので非力さが否めず、つい最近iPad Pro 11…

『ランペイジ』(2018年)

ランペイジ 巨獣大乱闘(字幕版) 発売日: 2018/07/20 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る ブラッド・ペイトンの『ランペイジ』を観る。 エナジン社はゲノム編集による動物の巨大化を目論み、その軍事転用をもってして利益を上げようと、地球上…

『ファースト・マン』(2018年)

ファースト・マン 上: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫) 作者: ジェイムズ・R.ハンセン,James R. Hansen,日暮雅通,水谷淳 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/01/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る …

『新感染』(2016年)

新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版) 発売日: 2018/01/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る ヨン・サンホの『新感染』を観る。 コン・ユ演じるソグは証券会社のファンドマネージャーとして辣腕を振るっていたが、家庭環境は崩…

数字は嘘をつかない式の読解

とても嫌いというわけではないのだが、私は数学についてはあまり得意ではない――というのは大学は文学部であったし、逆算すると高校二年生くらいから文系の授業を受けることになっていたので、数学についてはややおざなりな傾向があったように思う。とはいえ…

『スプリット』(2016年)

スプリット (字幕版) 発売日: 2017/07/20 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る シャマランの『スプリット』を観る。 アニャ・テイラー=ジョイ演じるケイシー・クックは父親を亡くし叔父に引き取られたものの虐待を受け、そのことがきっかけな…

作ること?

有給休暇なるものを取得した一日、というのは、仕事というものがのっぴきならないものとして存在する平日の中で、すっぽりと空いた穴のような、あるいは航空中に遭遇するエアポケットのような、そういった代物である。で、金曜日の今日、どこか仕事のリズム…

『ゴーストシップ』(2003年)

ゴーストシップ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る スティーヴ・ベックの『ゴーストシップ』を観る。 冒頭、豪華客船アントニア・グラーザ号の乗客たちはデッキで踊っている最中にワイヤーが通過し、一気呵成に…

『イントゥ・ザ・ストーム』(2014年)

イントゥ・ザ・ストーム(字幕版) 発売日: 2014/12/23 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る スティーヴン・クォーレの『イントゥ・ザ・ストーム』を観る。 ストームチェイサーのチーム「タイタス」のメンバーは、巨大な竜巻を追い求め、サラ・ウ…

『バード・ボックス』(2018年)

スサンネ・ビアの『バード・ボックス』を観る。Netflix映画。 サンドラ・ブロック演じるマロリーは幼い子どもふたりとともに川下りに挑む――目隠しをして。どうして彼女がこのような状態になったか。それは五年前に遡る。五年前、彼女は妹とともに病院を訪れ…

『湿地』(2006年)

湿地(字幕版) 発売日: 2018/11/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る バルタザール・コルマウクルの『湿地』を観る。 ある独身男性が殺される。刑事は単純な殺人事件だと思っていたが、背後には遺伝性の脳腫瘍という病気があり、その男性は…

12月の振り返り(Stairway 12)

情報の取得とその整理について、何か明瞭な方針や確定的な方法論があるというわけではなく、最終的に自分自身のライフスタイルに合致したものを見つけていくしかないのだ、ということになるのだが、それを今年はさらにアウトプットしていくのだ、というとこ…

愛に適した日々

総括すべき物事があるのかと言えば、日々、由無し事によって濁流に飲み込まれるように自分自身の存立を脅かされ、まさに「私」というものがだんだんと他者の領域にまで追いやられている気がするのだし、例えば山崎ナオコーラが「慧眼」(男と点と線 (新潮文…

映画を観なかった日々について

一年間という時間を考えたときに、そこに映画が含まれる時間というのはごく僅かなのだろうか、ということを考える。例えば1本120分の映画を百本観たとして、それでも12,000分という時間にしかならない。この時間はどういう時間かと言えば、おおよそ8日間とい…

犬の環世界

昔、大学の講義の中で、別に生物について扱っているわけでもなかったのだけれども、やや唐突に、教授の思索の赴くままだったのでそういうこともよくあったのだけれども、ユクスキュルの『生物から見た世界』について触れたことがあって、その講義の後、書店…

11月の振り返り(Stairway 11)

いろいろと新しいことや、以前から温めていたが着手できなかったことが眼前に迫ることになってきたものの、かといってそういった物事について、どうすることもできないまま、ただ濁流に呑み込まれるようにして今に至るというような案配であるのだが、そうい…

冬の酒

冬よりも夏、夏よりも冬ということをそれぞれの季節に思うことになっていて、そう思わずにはいられないのは目先にある気温の暑い、寒いといった動物的な反応ということになるのだけれど、大体にして私は(あるいは私たちは?)目先の季節を愛でつつも嫌悪す…

一合炊きの感覚

一人暮らしを始めたときに、当然というような必要に駆られて私は炊飯器を買ったのだけれども、それは最大で三合程度まで炊くことができる代物で、その最大量は「も」がつくべきなのか、「しか」がつくべきなのか、私には判断がつかないのだけれども、初めて…

10月の振り返り(Stairway 10)

早いものでもう11月になろうとしている――と書こうとして、これはあくまで定型文なので、ほとんど何も考えずに打ち込んでいこうとしたのだが、しかし季節の巡りというものは常に早いものであるような気がしていて、それは単に時間の流れがそういうものなのか…

重なりあって、続いていく

いつの間にか生まれてから三十年もの時間が経ってしまい、その三十年の半分は、つまり高校生とかそのくらいの年齢になるわけで、そういう時代の自分の存在について、つらつらとよしなしごとを考えていると、時間のあまりの茫漠さについて、途方もない感じを…

編集の効果

フィンチャーの『ファイト・クラブ』の中で、ブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンは完成されたフィルムの一コマ、意図されざる一瞬の中に、男性器を挿入することで資本主義社会における反抗を試みるわけなのだが、単純化して言えば、これはあらかじめ…

9月の振り返り(Stairway 9)

きわめて個人的なことであるが、先般、記したとおり9月という月には何か呪われたものがあるとしか思えない、そういった気分の落ち込みがあるので、この月において酒量は増え、特に理由もなくペソアを読み返しては、世界というのは無神経な連中のものなのだと…

九月病のリズム

秋口になると不思議なもので、私は「九月病」と勝手に呼んでいる気分の落ち込みに見舞われる。これは1週間とかそこらで終わるようなものではなく、ほとんど1ヶ月近く続くもので、その期間中には普段は酒が好きなのにめっきり飲まなくなったり、仲良かった人…

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年

ミッション:インポッシブル/フォールアウト【DVD化お知らせメール】 [Blu-ray] メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見る クリストファー・マッカリーの『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を観る。 トム・クルーズ演じるイーサン・ハ…