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Outside

Something is better than nothing.

『バイオハザードIII』(2007年)

映画
バイオハザードIII [DVD]
 

  ラッセル・マルケイの『バイオハザードIII』を観る。

 ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスはTウイルスと自分の遺伝子との融和が進むにつれて超能力が使えるようになり、アンブレラ社の監視から逃れて砂漠をバイクで彷徨っている。すでにウイルスは全世界に広がり、ゾンビ化した人々がまだ生き残っている人々を襲っている。また、アンブレラ社の地下研究所では、状況を改善するためにジェイソン・オマラ演じるウェスカー議長を中心に、ホログラムを活用して会議を行っていたのだが、イアン・グレン演じるサミュエル・アイザックス博士は、パワハラばりに早く成果を出すように求められるものの、肝心要のアリスがいないためうまくいかない。一方、残された人々は肩を寄せ合って暮らしているのだが、アリ・ラーター演じるクレア・レッドフィールドと(前作にも登場していた)オデッド・フェール演じるカルロス・オリヴェイラを中心にタンクやバスなどを使って軍団を形成しており、生き残るための物資を共闘してかき集めている。そこへTウイルスに感染した死体を食べたカラスが凶暴化し、彼らの軍団を取り囲んでいたところ、アリスが超能力を使って彼らを助ける。その後、アリスが入手したアラスカに安全な場所があるという情報を頼りに、燃料や物資を求めてラスベガスに向かうものの、そこにはアンブレラ社の罠が仕込まれており、多数の同胞を失う。残った面々でアンブレラ社の地下研究所に向かうことになるのだが、ゾンビたちの気を引くためにカルロスが犠牲となってしまう。研究所外にあったヘリコプターを使って、一行はアラスカを目指すが、アリスは地下研究所の博士を倒しに行くのだった。

 なんと結末にアリスの(生きた)クローンがたくさん登場する本作は、血と砂漠という絶好のテーマと、そういえばゾンビってなんか湿っぽいけど乾燥した場所ならばどうなるんだろうという設定をぶち込んでいて、なんとなく後の『ゾンビランド』(2009年)のお菓子ぶちまけシーンを先取りしているかのような気もするのだが、そういったお陰で面白い作品になっているかといえば、そうでもない。

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  見所シーンといえばカラスに襲われるクリアたちをアリスが超能力を使って助けるというシーンに視覚的な見所が設置されているだけで、あとはなんとなくな印象だった。

 前作から引き続き、この作品をまじめに観る必要性は皆無なのではあるのだが、砂漠とゾンビ、ラスベガスでの戦いといった素材はけっこういいとは思うのだけれども、監督がいまいちなところと、いかんせんゾンビが素早すぎると思うのだった。この辺りからオープンワールドのゾンビに要請される素早さが全面に出てきて、結果次作以降のクローズドな空間においても走るゾンビが通常化し始めるところに、ゾンビ映画としての本作の限界が示され始めるのだった。

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