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Outside

Something is better than nothing.

『バイオハザードIV アフターライフ』(2010年)

バイオハザードIV アフターライフ [DVD]
 

  ポール・W・S・アンダーソンの『バイオハザードIV アフターライフ』を観る。

 ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスは、東京の渋谷にあるアンブレラ社の地下研究所に多数のクローンアリスとともに侵入し、ショーン・ロバーツ演じるウェスカーをあと一歩のところまで追い詰めるものの、ウェスカーは飛行機で逃げ出してしまう。オリジナルのアリスは機内に忍び込んでいたのだが、ウェスカーにTウイルスを元にした超能力を無効化させる薬を注射され、ウェスカーの前方不注意で富士山らしき山に突っ込んでしまう。クローンアリスはあっさりと全滅したらしく、残されたオリジナルのアリスはクレアたちを見つけるためにアラスカに赴くものの、見当たらない。しかし胸に謎の機械を取りつけられて襲ってきたアリ・ラーター演じるクレア・レッドフィールドをなんとか組み伏せて機械を取り除く。だが彼女は記憶を失っていた。アリスたちは飛行機で他の生存者を求める旅に出る。ロサンゼルスの刑務所屋上で、SOSを求める生存者に出会ったアリスはそこに降りたって、アルカディアという安全な場所がロス沖の停泊している船だということを突き止め、彼らとともにそこへ向かうのだった。ボリス・コジョー演じるルーサーが刑務所内で指揮を執っているものの、ゾンビたちの攻囲は一向に止むことなくじり貧であり、何やら地下では怪しげな音が響いている。また地下の檻にはウェントワース・ミラー演じるクリス・レッドフィールドが捕まっており、彼はクレアの兄だと名乗るものの、クレアは記憶を失っており分からない。逃げるプランがあるというクリスに、一行は危険人物のたわ言だと請け合わない。けれども地下からゾンビ化が進行し、顔面が開いて別の口が奇形的にできてしまった「マジニ」と呼ばれるモンスターが出てきて、刑務所内の安全が崩れる。仕方なくクリスを解放し、彼のプランを採用するのだったが、仲間が裏切りアリスの乗ってきた飛行機はアルカディアへ飛んでいく。武器を調達して、地下からの突破を目論むのだが、巨大化したネメシスめいたモンスターも出てきて戦闘が行われ、ルーサーも一時マジニにやられてしまう。アリス、クレア、クリスの三人で地下を通ってアルカディアに行き着くも、なんとそこはアンブレラ社の船で、中には囚われた人々がいた。しかもそこにはウェスカーの姿が。彼は死にゆく体にTウイルスを注射し、新鮮なDNAを得るために生存者を餌として食っていたのだった。アリスは彼を今度こそ殺すものの、安心したのも束の間、アンブレラ社の戦闘機が船を襲うのだった。

 久々の監督復帰ということだったのか、割合面白いような気もした本作は、けれども序盤の東京シーンが果たして必要だったのか、本作から多用されるようになったスローモーションは尺稼ぎなのではないかという多数の疑問を残しつつも、刑務所内というクローズドな環境を後に設定することによって、一定のクオリティを保つことに成功している。

 ただ状況はどんどん大味に処理されるようになってきて、まず冒頭の東京シーンにおけるクローンアリスの扱いはほとんど鉄砲玉に等しいわけであり、オリジナルさえ生き残れば彼女たちはいいのかもしれないのだが、だとすればやっていることは前作以前の科学者とさほど変わらないのではないか、という疑問がまずある。

 そして新たに登場したクモっぽいデバイスなのだが、その機能が洗脳だとしても、あのフォルムはないのではないか、いやたしかにアンブレラ社は悪趣味な会社ではあるのだが、けれどもあれは女性限定のデザインになってはしないだろうか、とさえ思うのである。最後にシエンナ・ギロリー演じるジル・バレンタインが登場するのだが、髪の色とかも変わってしまっていて、一見してよく分からなかったのは事実である。

 状況が大味になるとともに私の判断力をも麻痺させていき、割とそういう意味では楽しめた作品ではあった。

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