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『バイオハザードII アポカリプス』(2004年)

  アレクサンダー・ウィットの『バイオハザードII アポカリプス』を観る。

 前作から引き続いた状況を、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスが相当に行き当たりばったりなアンブレラ社の「アリス計画」に沿って、ぼこぼことぶっ込むぜ!といった映画で、この中で後に重要なキャラクターとなるシエンナ・ギロリー演じるジル・バレンタインが登場する。「ネメシス計画」という、前作で一緒に脱出したエリック・メビウス演じるマットが実験台にされ、モンスター化されるという状況になりつつも、意識が連続しているために共闘するみたいな展開がたしかあった。

 あまりまじめに観ていないので申し訳ないのだが、脚本に前作の監督であるポール・W・S・アンダーソンがきちんとクレジットされているわけで、この監督は後に我らがミラ・ジョヴォヴィッチと結婚までするわけであり、あまり作品外の事情を作品に持ち込むのはフェアなやり方ではないということを重々承知の上で、この映画を撮っている最中に二人して乳繰り合っていたのではないのか、と邪推したくもなるような出来映えであり、映画観終えて経過時間を確認すると90分しかなかったのが嘘でしょと思うくらいに短いくせに無駄に長い。

 崩壊したラクーンシティーはゲーム版を思い出してよかったものの(私はゲーム『バイオハザード2』の方をやり込んでいた)、駄作であろうと思う。

 これは前作の感想でも述べたのだが、ゾンビものというのはクローズドな環境下に置かないとあまり面白くはないのではないか、と思うのである。だから『死霊のえじき』(1985年)が傑作だったのだろう、と。

 みんな観よう『死霊のえじき』。

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