『スクリーム2』(1997年)
前作の続きで、コートニー・コックス演じるゲイブの書いた本を元にして、前作の映画化が果たされ、その上映中にスクリームのお面を被った人物による犯行が行われる。ネーブ・キャンベル演じるシドニーは前作の記憶も未だある中で、彼氏を作ってキャンパスライフを楽しんでいるのだが、そこにまたしても電話がかかってくる。かくして、前作のコピーキャットによる犯行が続いていくのだが、デヴィッド・アークエット演じる保安官のデューイが保護に駆けつけてくれたり、そのままゲイルと懇ろになったりするので、とにかく状況は悲惨さを極めつつ、しかし犯人が明らかにされるのだった。
やる気のない感想になってしまったが、実際の作品はけっこうよくできていて、ホラー作品における続編をメタフィクションにしつつ、第一作の状況を再現しつつも微妙にずらしてもいる。意外な犯人というのもまた脱構築されているので、第一作同様に犯人が明らかになると途端に興味を失ってしまうのが悪い癖といえば癖だが、しかし作りがうまいからなのだろうか、最後まで観てしまったのも事実なのだった。
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前作の感想。