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Outside

Something is better than nothing.

『スクリーム2』(1997年)

映画
スクリーム2 [Blu-ray]

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  ウェス・クレイヴンの『スクリーム2』を観る。

 前作の続きで、コートニー・コックス演じるゲイブの書いた本を元にして、前作の映画化が果たされ、その上映中にスクリームのお面を被った人物による犯行が行われる。ネーブ・キャンベル演じるシドニーは前作の記憶も未だある中で、彼氏を作ってキャンパスライフを楽しんでいるのだが、そこにまたしても電話がかかってくる。かくして、前作のコピーキャットによる犯行が続いていくのだが、デヴィッド・アークエット演じる保安官のデューイが保護に駆けつけてくれたり、そのままゲイルと懇ろになったりするので、とにかく状況は悲惨さを極めつつ、しかし犯人が明らかにされるのだった。

 やる気のない感想になってしまったが、実際の作品はけっこうよくできていて、ホラー作品における続編をメタフィクションにしつつ、第一作の状況を再現しつつも微妙にずらしてもいる。意外な犯人というのもまた脱構築されているので、第一作同様に犯人が明らかになると途端に興味を失ってしまうのが悪い癖といえば癖だが、しかし作りがうまいからなのだろうか、最後まで観てしまったのも事実なのだった。

 

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  前作の感想。

joek.hateblo.jp

『スクリーム』(1996年)

映画
スクリーム [DVD]

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  ウェス・クレイヴンの『スクリーム』を観る。

 冒頭、ドリュー・バリモア演じるケイシーは恋人と一緒に映画を観ようと一人で準備をしているが、そこへ一本の電話がかかってくる。間違い電話を装って、ゲームをしようという問いかけから始まったその電話は次第にケイシーを恐怖に陥れる。さらには恋人が捕まり、殺害もされてしまうということなので、さらに混乱したところでお面を被った男が彼女を殺害するのだった。その同級生であるネーブ・キャンベル演じるシドニーは一年前に母親をレイプされた上で殺されてしまっており、そのことがトラウマとなって恋人とうまく次のステージへ進めないでいるのだったが、彼女もまたこの犯人に狙われてしまうことになり、そのことがきっかけげ野心家のキャスターに追われたりするので、彼女を殴り倒し、恋人が怪しい挙動をするので捕まってしまい、葛藤もするのだが誤解も解け、友人宅で休校になったことを受けてパーティーをする。そこで大量殺人が発生する。そして実は犯人は二人おり、片方は恋人であった。かくして事件は幕を下ろすのだった。

 基本的にはふざけているようでそれなりに真面目に作られている作品で、既存のホラー映画に対するメタフィクションということになっているのだが、作中の恋人じゃない方の犯人の片割れが、まるで頭が狂っている役を演じるクエンティン・タランティーノみたいで、彼を観てずっと爆笑していた。

 後半に行くにつれて、正直なところあまり好みではなくなってきているのだけれども、一定のクオリティを保つことには成功している。

 

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  続編の感想。

joek.hateblo.jp

Nintendo Switchと『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017年)

物欲
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

 

  発売日に購入して、ずっと嵌まっていた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、『BoW』)だが、ようやく一区切りついたので、Nintendo Switchについて書いていきたい。

 最後にハードを購入したのがPS3のときで、最後にがっつりやり込んだのは『METAL GEAR SOLID V』だったのだが、それ以降STEAMに手を出したりしてみたものの、どうもしっくり来ない感じが続いて、だからNintendo Switchの販売を密かに楽しみにしていた。

 個人的にゲームは好きだが、ゲーマーというほどやり込めなくて、FPS系統も苦手であるので、ハイエンドではないけれども、そこそこ楽しめるゲーム、というのを望んでいた。そこにNintendo Switchが現れた、ということになる。

 実際『BoW』は優れたゲームであることは間違いなく、プレイしてみて感じられたのはひたすら丁寧に作られた作品、という印象だった。「ゼルダの伝説」シリーズはほとんどやったことがなかったのだが、そんなことは関係ないほどにプレイに集中できた。

 オープンワールドの、おそらく本来あるべき姿というのがこのゲームにはあるのではないか、と思う。『スカイリム』もかなり嵌まり込んだゲームだったが、ここまで丁寧に作られてはいなかった。その拡張性と幻想性については『スカイリム』は優れていると思うのだが、『BoW』にあるのは何よりもワクワク感だと思う。

 世界を旅すると、想像だにしなかった出来事に出会う。子供時代にあった、たとえ隣町に自転車で小旅行する場合であっても感じられたワクワク感を、『BoW』は表現している。そういった意味で、任天堂という会社が子供がゲームすること、という視点をきちんと考えた上でゲームを作っていることに感心したし、大人になっても多少はある未知への探究心のようなものへ非常に丁寧に作り込んだ世界観を下にして呈示していくという姿勢は、率直に賛辞を送りたい。

 プレイに関して、まるで自分の身体のように動かせるキャラクターの操作性(既知の身体感覚)を一方に置き、作り上げた「世界」の中に置くことによって得られる驚き(未知との出会い)を果てまで広げていく。ゲーム性としてはおそらくまったく新しいものは何もそこにはないとは思うのだが、キャラクターを動かしていくことによって得られる経験というものを、極めて洗練した形でデザインしている。これが素晴らしいのではないか、と個人的には思っている。

 Nintendo Switchについては、ハード面の性能はやや不満が残るようなものらしいのだが、私としては妻から邪魔なオブジェと認識されずにリビングに置けるコンパクトさと、妻がテレビを観ているときに、そっとSwitchを持ち上げてプレイできるところが何よりも素晴らしく、また普段はゲームなどしない、そもそもジャンプすらタイミングよくできない妻にとって『1-2-Switch』のゲーム性は楽しめたようだった。私はボリュームの点で不満が残ったけれども。 

1-2-Switch

1-2-Switch

 

  とはいえ、おおむねにおいて満足しており、あとはソフトの数だけなのだが、Nintendo Switchというのは既存のハードがすでにハイスペックな、ハイエンド方面に突っ切っていく中で、ゲーム体験というものを任天堂としてデザインし直した端末なのではないか、と、ゲーマーでもない人間からしてみれば、思うのであった。