敵というテーマ およそ六年前に「敵」と「敵に関する報告書」という小説を書いたことがある。二つは相補関係にあるのだが、一方は敵の遍在を、もう一方は敵を書くことの不可能性を書いた小説だった。 敵というものは恣意的な存在である。敵は常に一方が他方…
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