Outside

Something is better than nothing.

『ザ・コンサルタント』(2016年)

 ギャヴィン・オコナーの『ザ・コンサルタント』を観る。

 ベン・アフレック演じる会計士のクリスチャン・ウルフは田舎で会計士として生計を立てているように思われたが、実際は裏稼業として資金洗浄を国際的な犯罪組織のために行っているような人物だった。元々、彼は自閉症で、父親が軍人であったためなのか妙に戦闘訓練を受けていたりするのだったが、ある日、企業の不正に絡んで会計士として不正を暴くために介入したところ、アナ・ケンドリック演じるデイナ・カミングスと出会う。彼女は企業の不正に気づいた人物だった。時同じくして、J・K・シモンズ演じるレイモンド・キングはシンシア・アダイ=ロビンソン演じるメリーベス・メディナに、謎の会計士の調査を命じる。ウルフが企業の不正を暴いたところ、企業の重役たちが続々と謎めいた死に方を始め、ウルフにも身の危険が及ぶに及んで、彼はデイナを助けることにしてホテルに移動させる。そして社長の元に殴り込みに行くが、そこで出会ったのはなんと弟であり、弟と再会した彼はさっさと社長を殺害して、物語は終わりを迎える。最後に、デイナへ絵を贈り、彼はまたトレーラーと一緒にどこかに旅立つのだった。

 ベン・アフレックの演技やアナ・ケンドリックについては特段言う必要はないのだけれども、物語がよく分からないことになっており、これが第一作となるからこそ、よく分からない入り乱れ方をしたのかもしれないのだが、同じようなコンセプトであろうと思われる『ジョン・ウィック』(2014年)と比べると、どことなく無駄が目立つ。