Outside

Something is better than nothing.

『ブレードランナー』(1982年)

 リドリー・スコットの『ブレードランナー』を観る。二度目の視聴。

 環境汚染によって人類は地球外に居を移したのだが、少なくない人間たちが未だに地球で暮らしており、その中で彼らはレプリカントと呼ばれるアンドロイドを労働力にしていたのだが、彼らは数年経つと感情が芽生え、人間に反旗を翻すようになるので、人間社会に紛れ込もうとするレプリカントを解任するためにブレードランナーという職業があった。ハリソン・フォード演じるデッカードは、その特殊な応答法によるレプリカント判別法を持ち、地球に紛れ込んだレプリカントを見つけ出すために捜査を始める。そしてレプリカントの発明者であるタイレル博士の元に情報収集のために赴いた際に、ショーン・ヤング演じるレイチェルというレプリカントと出会う。また、ルドガー・ハウアー演じるロイはレプリカントの筆頭で、彼を中心としてレプリカントの逃亡が始まる。

 美術が素晴らしいというので、ほとんど話はどうだってよく、個人的にはうどんの下りや日本語看板というのは、すでにタイに行ったりしていると今さら感があるので、別に感心はしない。

 ということで、この映画への思い入れというのはないのだけれども、しかしリドリー・スコットの初期映画における美術のこだわりとその映画への寄与というものは凄いなあとひたすら感心するのだった。『レジェンド/光と闇の伝説』(1985年)とかも悪くないぞ。

 あと後半にロイに握られている白い鳩が可哀想と思ってしまう。