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社会

SmartNews ATLAS Program 2「社会の子ども」vol.2

概要 スマートニュースの実施する社会貢献プログラム「SmartNews ATLAS Program 2」の2回目のイベントに行ってきた。前回は映画『さとにきたらええやん』鑑賞会&トークショーということで、大阪の西成地区における子どもたちについてのものだった。 joek.hat…

SmartNews ATLAS Program 2「社会の子ども」vol.1

経緯 先日(2016年12月15日)、スマートニュースの実施する社会貢献プログラム「SmartNews ATLAS Program 2」のイベントに行ってきた。 まず動機から書いておくと、Twitterで望月優大(敬称略、以下同)の記事に興味を持ち、本人をフォロー。するとスマート…

「やっちまえ」という経済活動

捏造の出所 FacebookやTwitterといったSNSに投稿された捏造記事が拡散することで、必ずしも正しいわけではない情報が蔓延し、やがて真実そのものを覆い隠していく様というものは、例えば「空気」としてのコンテンツであるがゆえの宿命、と言えるだろう。 ど…

恋愛の「文芸評論」

恋愛について考えることが増えたのは、仕事を始めてから若い女性と一緒に飲むことが増えたからなのかもしれないわけで、学生時代はほとんどそうした経験もなく、そういった機会があったときはある種のマウンティングに明け暮れていたと思うし、性差別的な視…

分断された現実の位相

敵というテーマ およそ六年前に「敵」と「敵に関する報告書」という小説を書いたことがある。二つは相補関係にあるのだが、一方は敵の遍在を、もう一方は敵を書くことの不可能性を書いた小説だった。 敵というものは恣意的な存在である。敵は常に一方が他方…

グローバルとローカル

GとL トランプ次期大統領となってしまった現在において、政治状況等を考える上で、何かとっかかりはないだろうか、と思っていた矢先に、こういう記事が目に留まった。 newspicks.com この記事を少し要約する。 今回のトランプ勝利はL(ローカル)の世界に属…

嘘つきの重たさ

米大統領選 アメリカの大統領選が日本時間で言えば本日(2016年11月8日)の夜から行われるのだが、それに伴ってさまざまなニュースや記事が出ている。 ヒラリーとトランプにはそれぞれ問題として挙げられていることは多いが、個人的にはヒラリーの勝利に終わ…

スマートガンのコンセプト

会話 以下はPS3のゲーム『MGS4』の伊藤計劃によるノベライズからの引用である。場面はスネークとオタコンの会話だ(最初の話者がオタコン)。 「スネーク、PMCの兵士が使っているのはID銃だ」「ID銃?」「ID銃は兵士体内のナノマシンIDを認識してロックを解…

重荷を背負う蛇

庭の教訓 ヴォルテールの『カンディード』に出会ったのは、いつの頃だっただろうか。岩波文庫に収録されていたそれを読んだときに、あの有名な庭の教訓「自分の庭を耕さなければならない」(翻訳によって表現はかなり変わっている)ということについて、当時…

「あなた」の不安

2016年10月23日に起こった宇都宮での事件では、72歳の元自衛官の男性が自殺を図り、その結果男性は死亡、通行人3名が怪我を負った。 正直なところ、私の関心はニュースアプリで記事を見かけたくらいで、詳細について調べようとは思っていなかった。平凡な破…

平凡な破壊

数え切れないほどの暴力が今も昔も渦巻き、人間のどうしようもない愚かさと、その愚かさの最中にある私自身の、意図の有無はともかくとして発露されてしまう暴力性に辟易しつつ、日常的に引き起こされる数多くの暴力によって何人もの人々が亡くなっている。…

食べることの複雑さ

何かを食べること自体は食うや食わずの生活を送ることを強いられる経済的な環境をともかくとすれば、ほとんどの人にとって普通に行えることではあるのだが、各人にとっての個人的な食事ならいざ知らず、多くの人々を食べさせようとすることはより多くの困難…

信じがたい憎悪

2016年1月5日にオバマが銃規制について涙ながらに訴えたという記事を見かけてから、アメリカにおける銃規制の問題の難しさについて改めて思いを馳せることになったのだが、毎日新聞の記事によると以下のようなことが書かれている。 オバマ米大統領は5日、ホ…

断片化された恋愛

正直なところ、自分自身の持続的な生(人生というと少し大仰なのでこう述べた)はどうでもよいと思っていた時期があり、それは積極的な堕落を選択するという意味でなく、生活の過程において持続を意図しながら経年によって少しずつ劣化していくような、そう…

はちみつへ辿り着く

生活習慣というものの変化はいつの間にか訪れているもので、私は大学生の頃は一人暮らしをしながら、堕落したり、普通に戻ったり、というような、行ったり来たりの生活を送っていた。社会人になってからは、今は妻となっている女性と、半同棲みたいな状態に…