Outside

Something is better than nothing.

『ゾンビーバー』(2014年)

ゾンビーバー (字幕版)
 

 ジョーダン・ルービンの『ゾンビーバー』を観る。

 女たち3人がとにかくセックスのことしか頭になさそうな彼氏たちを差し置いて、そのうちの1人が彼氏に浮気されたということで慰めるために親戚の別荘地に赴くのだが、危険物資を運ぶトラックの運転手が実にいい加減に鹿を轢き殺したために、危険物資が入ったドラム缶がビーバーの住むビーバーダムに流れ込み、かくしてビーバーたちはゾンビーバー(Zombeavers)となる。で、彼氏たちは女たちの1人と共謀して、別荘地にやってきてしまうので、別段危機を迎えていないカップル2組は早速セックスに取りかかることにして、残る1組は浮気の真相を巡り、険悪なムードになったまま、ゾンビーバーが襲いかかってくるのでパニックに襲われているうちに、1人、また1人と退場していき、例によって噛まれるとウイルスか何かに感染するらしく、ゾンビーバー化してしまい前歯が異様に発達し、尻尾も出てくる。なんとか生き残ろうと藻掻くのだが、生き残ったと思いきや、またしてもいい加減なトラックの運転手に轢き殺されてしまう。

 タイトルが邦訳なのかと思いきや、原題も「Zombeavers」だったというところで、ある意味この作品は終わっているのだけれども、無意味にエロ要素があったり、男たちは果てしなく馬鹿だったり、いやそうは言っても女たちも結構馬鹿だぞ、と思わせたりする実に健全な内容で、ビーバーたちの姿に愛がなかった気がするのがいかがなものかとは思うのだが、しかしゾンビ物としてはまあ悪くはない。