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グミの進化

gumi

 ハリボーのグミというのは妙な魔力があるもので、見かけるとついつい欲しくなってしまい、けれども噛んでいるうちにゴムっぽい臭い、お世辞にもいい匂いとは言いがたいスメルを発する瞬間もあって、あの弾力性のあるグミを噛み続けている自分はやがてゴム人間になってしまうのではないか、と子供の頃に考えていたことがある。ヨーロッパに住んでいたときに街中でお菓子取り放題だぜ!みたいな駄菓子屋があって、そこで日本のお菓子からしてみれば繊細さをあまりに欠いたお菓子たちが毒々しく輝いていたのだけれども、その中でもハリボーのグミというのは例外的に「健康的」だった。

 そういえばベルギーにいた頃、何やら赤々しい着色料が添加されたスポーツドリンクなのか分からない代物をベルギーの子供と一緒にサッカーをやったあとにクラブからもらったりするのだけれども、それは彼らにとって当然の着色なのかもしれないのだが、幼心に「そりゃねえよ!」としか思えない、人間の色彩感覚からすれば危険信号を発している色合いの飲み物をどうしても一気呵成に飲むことができなくて、「何このジャパニーズ、うぜーぞ」みたいな目でベルギー人に見られている私は、恐る恐るその液体を口につけると、「うわー出たー」と初めから予想していたように薬っぽい味がしたものだった。

 とはいえ、グミに罪はない。

 日本のグミ事情というものは業界人でもないからあまり詳しくは知らないのだけれども、昔は柔らかいグミが多くて、あってもUHA味覚糖シゲキックスくらいがあったのだけれども、あれはグミというよりはシゲキックスというジャンルとしか思えなくて、だからハリボーというのはかなり特権的な位置を占めていたような印象を抱いているのだが、最近はハードグミが流行しているのか必ずしもハリボーに信仰を捧げる必要もないくらいにグミ事情は充実の一途を辿っている。

 けれども、最近ドラッグストアに立ち寄ったときにまたしてもUHA味覚糖なのだけれども、「グミサプリ」なるものを見つけてしまい、「いったいこれは何ぞや」と思っていると、名前の通りに栄養を補給するためのグミということもあってせっかくなので買ってみた。

 自分用にビタミンC、妻用に鉄&葉酸を購入してみたのだが、これがまた美味くて硬さもちょうどいい。鉄&葉酸なんて延々と口の中に放り込みたいくらいである。先ほどグミに罪はないと述べたのだが、私は親をグミに殺されている身であるためにグミを敵だと思ってついついたくさん食べてしまうのだが(チックタックも同様なのだけれども)、このグミサプリもまた同様に敵としか思えなくて、ついつい一日二個と決まっているのに、その倍を食べてしまいたくなる。

 思えば遠いところにまで来たものだ、と思わざるをえない。

UHA味覚糖 グミサプリ 鉄&葉酸 30日分 60粒

UHA味覚糖 グミサプリ 鉄&葉酸 30日分 60粒

 

 

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joek.hateblo.jp

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