Outside

Something is better than nothing.

『ズーランダー』(2001年)

ズーランダー (字幕版)
 

  ベン・スティラーの『ズーランダー』を観る。

  ベン・スティラー演じるデレク・ズーランダーが、クリスティン・テイラー演じるマチルダ・ジェフリーズとオーウェン・ウィルソン演じるハンセンとともにハチャメチャする作品。話の軸はマレーシアの首相が替わり、それまで児童労働上等の劣悪な環境下でダンピングし、ファッション業界を下支えしてきたマレーシアの縫製業界に対して、児童労働を禁止する方針を打ち出したところ、アメリカのグローバル企業が打撃を受けてしまうということで、マレーシア首相を暗殺するべく、洗脳しやすい馬鹿な人物を探し、ズーランダーに白羽の矢が立つ。で、期待通りズーランダーは洗脳されてくれるのだが、マチルダたちによって諸悪の根源がファッションデザイナーのウィル・フェレル演じるムガトゥであることが分かり、その部下であるミラ・ジョヴォヴィッチ演じるカティンカたちの妨害を退けて、なんとか暗殺を阻止するのだった。

 馬鹿馬鹿しくてけっこう笑えたのだけれども、例えばミラ・ジョヴォヴィッチがカティンカというキャラクターで登場したり、さまざまな有名人がカメオ出演していたりとする。

 ズーランダーは絶世の美男という設定のモデルなのだけれども、ハンセンに一度お株を奪われてけれども実は彼がズーランダーを尊敬していたことが判明し仲直りした上で、マチルダと乱交パーティーの中で愛に目覚めたりするような作品なので、あまりまじめな感想を私は持っていない。ただその愛の目覚めは笑った。

 ただ冒頭にドナルド・トランプが映っていて、おそらく当時観るのと今観るのとでは受ける印象がだいぶ違うのではないのか、と思うのだった。