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11月の振り返り

振り返り

 12月になったので、11月期の記事を振り返る。

(2017年1月2日追記。リンクを削除に伴い、一部レイアウトを変更)

収録記事

 収録記事は下記の通り。

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 映画『この世界の片隅に』は、評価するにあたっての言葉の選び方が非常に難しい作品である。丁寧に作られた良作であることはたしかで、能年玲奈ことのんの声優としての力量もたしかなものだった。

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 テクノロジーによる銃規制の一つの発展系。実際問題、この銃規制の問題はアメリカ社会においてかなり大きな分断を引き起こしかねないものである。

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「才能」(「天才」)というのはたぶんロマン主義的な代物ではあるのだろうけれども、社会的にそれを考えたときに現在の「上と下」状況ではどうなのか、ということを少し考えた。

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「恋愛」もまたそうなのだけれども、この恋愛への考え方の変化というものは面白く、生殖行為や関係性の変化というものが、ある種の恋愛系のブロガーなどを定点観測することによって、新しい局面を迎えているのはないか、と思わなくもない。

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 11月期はもちろんトランプ次期大統領となってしまったアメリカ大統領選が世界的には大きなトピックスではあるのだろう。選挙直前に書いた「嘘つき」の話。トランプ関係第一弾。

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 トランプ関係第二弾。選挙直後の記事を読んでいったところの、タイトル通りのグローバルとローカルな対立軸(厳密には対立しているわけではない)を元に、読み解いていったもの。

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 第三弾。小島秀夫作品が好きな私としては『P.T.』におけるセパレート・リアリティという言葉が印象に残っており、この分断された現実というものはアメリカ社会や本邦においても考えてもいい言葉だと思いつつ、それに基づいて分析したもの。

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 第四弾。資本主義社会におけるモラルのなさというものは、実はそのモラルの軸が異なっており、「やっちまえ」というモラルこそが正当なものである、というところから、捏造記事の拡散やすでに全記事非公開となったWELQについても触れている。

 11月と12月

 いろいろな書きためていたものやテーマなどをコンスタントに出力していったのが11月期であり、それはここでシリアスな話題を扱っていない、普通の生活の部分にも関わっているのだが、要するにこれら全部が小説を書くために必要な要素であったということは確信を持って言えるのである。

 noteでいくつか公開しているのだが、まだまだ小説を書くためのリハビリは途上にあって、12月期は30枚程度のものが書ければいいとは思っている。ただ創作意欲というか、モチベーションがどの程度続くかということは分からないので、何とも言えないのであった。あと同時に過去作品のKindle化も行っていきたいと思っている。

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機械

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 監督と母の不倫、そして離婚――祖父の死をきっかけに、転落が始まった。屑としか思えなかった叔父、再婚した父。十五歳の「私」は再会に絶望する。しかし、ライフゴーズオン。人生は続く(「Life goes on」)。覆水盆に返らず。あの夜の記憶が曖昧な「私」は、失われた水を再び容器に満たしていく。あの夜、いったい何が起こったのか(「リフィル」)。先生はもう僕を離せない。先生と「僕」、そして南。三人の関係はいつしか臨界点に達する(「Le Zozo」)。「私」より「私」のことを知る十九の女。彼女は橘と付き合っているが関係はうまく行っておらず、私とばかり連んでいるが……(「機械」)。
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