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Outside

Something is better than nothing.

掃除機を新調する

生活

 年末年始はなぜだか昔にやった『真・三國無双6』(2011年)シリーズを延々とやっているという、意味不明なくらいに後退しまくった日を過ごしたわけであるのだが、私も昨年に結婚して、妻が東京出身の人間であるために親戚付き合いなるものが身近に迫ってしまったのであった。かくして正月、私は妻の親戚のところに遊びに行ったわけなのだが、その帰り道に掃除機を新調した。ヨドバシカメラで。

 自衛隊に所属するその親戚は、いわゆる酒豪というのだろうか、「糖尿、高血圧上等」などと述べながらひたすらに酒を飲み続け、しかもこちらに勧めてくるので、それはもう体育会系が苦手な私としてはパワハラの「パ」の字も出すことができないままに飲まざるを得ず、その前日に、いわゆる文化系の親戚と飲んだ日にはそれなりに楽しくてやや二日酔い気味であった私は悲鳴を上げ、ええい、ままよとばかりに飲んだので、たいへん気持ちの悪い状態だった。

 ぐでんぐでんに酔っ払う、ということは、その後の閑話休題的なトランプの大富豪によって避けられたのだけれど、寒空の下、新宿に降り立った夫婦は――というか私は、『真・三國無双6 Empires』を買いたくてそこにいたのだが、中古で売っていなくて諦めて家に帰ろうかと考えたものの、酔いが冷めてきてヨドバシカメラに行こうと思ったのだった。

 レイコップを買おうと初めは考えていた。実は広告を見かけるようになってからというもの、ずっと興味がありつつ値段が張るので購入を躊躇っていたのだ。

 実物を見ても、それは変わらなかった。しかし、隣り合った販売スペースに掃除機が置かれていたので、目に留まった、というわけだ。元より掃除機は老朽化し、使い物になっていなかった。それを騙し騙し使っていたのだが、吸引力が変わり続ける数多の掃除機の一つである、上京したての頃に中古屋で買った掃除機は、妻にたいへん不評で、私としては思い入れもあり(小説にも登場させたくらいだ)、大きな不満はなかったのだが、いずれ買う必要があるか、くらいには考えていたのだった。

「いらっしゃいませ」

 と声をかけられたメーカーの販売社員の営業にあれよあれよと掃除機を買わされて、年始の大きな買い物はいつの間にか終わっていた。

 私たちは大きな箱を抱えて、家路についた。なんだか意味不明な展開だった。